手間暇を惜しまず作られたお弁当で、地域の人々の心と体を支えている『サンオフィング』。平日のお昼どき、わずか11:00〜13:30の営業にもかかわらず、そのボリュームとおいしさを求めて多くの人が足を運ぶ知る人ぞ知る人気店です。店頭には次々とお客さんが訪れ、お昼の時間帯には活気に包まれます。
今回は、そんな『サンオフィング』を営むご夫婦に、お弁当づくりへのこだわりやお店に込めた想いを伺いました。
もくじ
戸田橋のふもとで愛され続けるお弁当屋さん「サンオフィング」

サンオフィングは、戸田橋のふもとにあります。
店主は「分かりにくい場所にお店を構えちゃったんですよ」と笑いますが、大型ホームセンター「ロイヤルホームセンター戸田公園」のすぐ隣にあり、初めて訪れる人でも迷うことはありません。
お店の目印は、通りで映える黄色い看板とのぼり旗。お昼どきになると、手作りのお弁当を求めて多くのお客さんが足を運びます。
肉好きも納得!ボリューム満点のお弁当&カレーメニュー

サンオフィングの基本となるメニューは、お弁当6種類とカレー2種類。カレールーを増やしたり、トッピングを加えたりと、気分やお腹の空き具合に合わせてアレンジができるのが嬉しい!
お客さんから好評を得ているのが、お弁当の「ハーフ&ハーフ」。メインのおかずを2種類選べて、ちょっぴり贅沢した気分になります。筆者がいつも注文しているのもハーフ&ハーフです。生姜焼きは外せません!

お腹が空いているときは、ごはんを「大盛」や「特盛」に変更するのがおすすめ。
ごはんの量
- 普通=230g
- 大盛=320g(+50円)
- 特盛=450g(+100円)
一般的なごはん1膳分が約150gなのに対し、サンオフィングのごはんは「普通盛」でも230g。見た目以上のボリュームに驚かされます。さらに「特盛」にすると約3膳分になるというから驚きです。
ごはんにはもち麦入り。しっかり食べたい人はもちろん、食べ盛りの学生たちから支持を集めているのも納得のボリュームです。
一人ひとりの要望に寄り添うお弁当づくり

サンオフィングでは、メニュー表に載っていない特別メニューの相談も受け付けています。
これまでには、タコライスやA5ランクの和牛を使ったお弁当のほか、スポーツイベント向けの大量注文など、さまざまなリクエストに対応してきたそうです。
注文は3日前までに電話で相談を。材料の調達や予算を踏まえながら、可能な限り要望に応えてくれます。さらに、事前に相談すれば休業日の販売にも対応できる場合があるとのこと。
お客さんの「こんなお弁当があったらいいな」という声に寄り添う柔軟さも、サンオフィングが長く愛されている理由のひとつです。
農家や肉屋とのつながりが支えるおいしさ

店主は、食材に強いこだわりを持っています。
「冷凍食品を使うことはしたくないんです」
「寒玉キャベツを温かい時期でも無理言って仕入れさせてもらっています」
こうした店主のこだわりを実現できるのは、農家や精肉店との長年の信頼関係があるからこそ。周囲の協力を得ながら食材を仕入れ、手頃な価格で提供できるよう工夫しているそうです。
ときには取引先から珍しい食材を紹介されることもあり、新たなメニューづくりのヒントになるのだとか。お弁当ひとつひとつに、店主の探究心と人とのつながりが息づいています。

埼玉県のブランド豚「彩の国愛彩三元豚」や希少部位の「サイドスペアリブ」をはじめ、厳選した食材を使用しています。それぞれの食材は、持ち味を最大限に引き出せるよう手間暇をかけて丁寧に仕込み、素材ごとに調理法を変えながら、おいしさを追求しているそうです。
「いろいろ試して、ようやく今の調理法が定着しました」
そう語る奥様の言葉からは、日々試行錯誤を重ねてきたことがうかがえます。
サンオフィングのお弁当を食べると、どこか親しみのある料理なのに、家庭ではなかなか再現できない奥深い味わいを感じます。そのおいしさは、こだわりの食材と積み重ねてきた工夫の賜物なのかもしれません。
2つの味を1つのお弁当で味わえる『ハーフ&ハーフ』が人気

店主がおすすめしてくれたのは、「生姜焼き / サイドスペアリブ弁当」と「生姜焼き / ローストビーフ弁当」のふたつ。どちらもお肉のおいしさとごはんが進む味付けに箸が止まりません!
生姜焼き / サイドスペアリブ弁当

サンオフィングのサイドスペアリブは、ひと口食べればそのやわらかさに驚かされます。
温度を変えながら16時間以上じっくり煮込んだお肉は、軟骨までトロトロ。噛むたびに繊維がほどけ、お肉の旨みが口いっぱいに広がります。濃いめのガツンとした味付け。生姜焼きとのコントラストも楽しめます。

看板メニューの生姜焼き。やや甘めに仕立てられたソースと、すりおろし生姜の爽やかなアクセントに「そうそう!これこれ!」と笑みがこぼれます。キャベツは、もはやご馳走。お肉の旨味やソースが染みていて、ごはんのおかずとして成立しています。
生姜焼き / ローストビーフ弁当(800円)

ローストビーフのおいしさを支えているのが、サンオフィング特製の“ごはんに合うオリジナルソース”。
艶やかな和風ベースのソースは、口に入れた瞬間にやさしい甘みが広がり、噛むほどにローストビーフの旨みと一体に。どこか小料理屋のランチで味わうひと品を思わせる、上品な味わいが印象的です。

「生姜焼き / ローストビーフ弁当」を食べるなら、ぜひ生姜焼きとローストビーフを一緒に味わってみてください。
豚肉と牛肉、それぞれの旨みが重なり合い、ソースも絶妙に調和。別々に食べるのとはひと味違う、贅沢な味わいを楽しめます。まるで新しい肉料理を食べているかのようなおいしさです。
店主――お弁当屋さんなので安く、おいしく。チェーン店にはないクオリティのものを提供したい

サンオフィングを営む日沖さんご夫婦にお話を伺いました。
―― サンオフィングという店名の由来を教えてください
奥様「すごく悩みましたが、日沖という名前から取って付けました。日はSun(サン)、沖はoffing(オフィング)で・・・」
店主「ブリジストンみたいな」
一同「(笑)」
店主「倅が(店名を)かっこよくした方が良いと提案してくれて、妻がサンオフィングと名付けてくれました」
―― 以前はサラリーマンだったとのことですが、サンオフィングをオープンしようと決心したきっかけを教えてください
店主「母方が滋賀県の方で料理屋さんや旅館を営んでいたこともあり、料理屋さんをやりたいとずっと思っていました。結婚した当初から、子どもが大きくなったら料理屋さんをやろうねって話していたんです」
―― 初めてサンオフィングのお弁当を食べた時、ボリュームだけではなく、ごはんのおいしさとお肉の柔らかさに驚きました

奥様「お米は山形県産のつや姫、もち麦は岡山県から取り寄せています」
店主「お米を炊く水は浄水器の水です」
大橋「お肉はどれもやわらかくて味も染みていて、ひと口食べただけで相当な手間暇がかかっていると感じました。その点はいかがでしょうか?」
奥様「作り方は企業秘密なのですが、仕込みには時間を掛けています!」
大橋「サイドスペアリブは軟骨までやわらかいですよね!」

店主「サイドスペアリブは、下処理をした後、温度を変えながら16時間煮込んでいます。終わった頃には、元の状態からだいたい半分くらいの量になっています」
大橋「相当な時間、お肉を煮込んでいるんですね」
店主「圧力釜を試したこともあったのですが、肉がボロボロになってしまい、骨だけを柔らかくすることができませんでした」
奥様「肉と軟骨をおいしく食べられる状態にするためにいろいろ試した結果、ようやく今の調理方法が定着しました。ローストポークやローストビーフは毎朝スライスしているんですよ」
大橋「かなり大変なお仕事ですね・・・」
店主「そうなんです(笑)スタッフにも助けられています」

大橋「なぜ、そんなに料理に手間暇を掛けられるのですか?」
店主「やっぱりお弁当屋さんなので”安く、おいしく”。チェーン店にはないクオリティのものをなるべく安く提供していきたいんです」
取材を通じて、ご夫婦の「お客さんに”おいしい”を届けたい」という想いを知ることができました。
お腹も心も満たしてくれる「サンオフィング」のお弁当

サンオフィングは、ボリューム満点のおいしい肉料理で元気をチャージできるお弁当屋さんです。ひとつひとつ手間暇をかけて作られたお弁当からは、ご夫婦の真摯な姿勢と料理への情熱が伝わってきました。
戸田市内のイベントではキッチンカーで出店することも!おいしいお弁当でお腹いっぱいになりたいときは、ぜひサンオフィングへ足を運んでみてください。